(第38回)夏に多いお子さんの病気①~手足口病~

 

 

“今日のすこやかキッズ” の紹介は、コラムの最後に登場です

 

 

 

7月に入り、さぁ、これからが夏本番!!

 

 

と、いきたいところですが、夏といえば・・・先月ニュースを賑わせた“手足口病”が気になるママは多くおられるのではないでしょうか?

 

 

 

この時期、日常生活、保育園や幼稚園の生活の中で気を付けないといけないことの中に、“手足口病”があります。

 

 

 

そこで、今回は、夏に多いお子さんの病気として“手足口病”について考えていきます。

 

 

 

 

 

 

手足口病とは

 

 

コクサッキーウィルス、エンテロウィルス等に感染することで起きる急性ウィルス性感染症です。

一般的には、夏風邪の一種と考えられています。

乳幼児が多く感染しますが、大人も感染します。

 

 

 

 

 

 

潜伏期間、症状

 

 

潜伏期間は3~6日です。

 

 

 

症状は

 

1.高熱(38℃以上、1~3日) ※必ず発熱するとは限りません

2.咽頭痛

3.水泡性の発疹(白っぽい水ぶくれのようなもの)

 

 

 

ここでポイント!!

 

水泡性の発疹といえば、水ぼうそうと勘違いしやすいのですが、手足口病の特徴としては、お腹や背中には水泡はあまり出ず、口、手足、肘、膝、お尻などに水泡がみられます。

 

 

 

ここで、注意!!

 

口の中に出来た水泡が破れて口内炎になると痛みを伴うため、お子さんは「口(の中)が痛い」と訴えることが多くあります。

 

 

 

 

 

 

治療(対処法)

 

 

“手足口病”に対するお薬はありません。

 

 

 

基本的に時期がくれば自然に治る病気です。

一般的には水泡は約1週間程度で消失します。

 

 

 

ただし、口内炎に対する強い痛みで、食事が摂れない状況が続くようであれば、痛みを和らげる鎮痛薬、粘膜保護剤の軟膏を使用する場合があります。

 

 

 

ここで、注意!!

 

お子さんの場合は、口内炎の痛みから飲食が出来ず「脱水症状」を起こすことがあります。

水分補給には気を付けてあげてください。

 

 

 

かといって、酸味のあるオレンジジュースや砂糖のたっぷり入った甘い飲み物、熱いものは避けましょう。

冷たくもなく、熱くもない、人肌程度の湯冷ましやお茶が良いでしょう。

 

 

 

食べ物の場合は、口内炎の痛みでうまく噛めないため、噛まずに飲み込める“おかゆ”や“おじや”が良いでしょう(冷ましてあげてください)

 

 

 

 

 

ここで、考えましょう!!  高熱の場合の対処法

 

手足口病により、高熱が出た場合、どうすればいいでしょうか?

 

 

第11回コラム“育児ママの心配事②~赤ちゃんの病気・風邪による発熱~”でも書きましたが、熱がある=熱を下げる(解熱剤を使用する)ではありませんので、注意してください。

(第11回)育児ママの心配事②~赤ちゃんの病気・発熱~

 

 

 

 

熱があるということはお子さんの体がウィルスと戦っている証拠でもあります。

 

 

 

お子さん自身の自然治癒力を高めるという点からみると、必ずしも熱を下げることが大切かというと、そうではありません。

 

 

一般的に、解熱剤の使用の目安(体温)は、38.5℃以上です。

 

 

ただし、高熱が2日以上続く、呼びかけに答えずにぐったりしている、嘔吐する、水分が摂れずにおしっこが出ないといった様子がみられたら、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。

 

 

 

 

 

手足口病後の爪甲脱落症(そうこうだつらくしょう)

 

 

ある日突然、お子さんの爪がポロリ!!・・・ママはビックリしますよね(^^;)

 

 

手足口病の1~2カ月後に爪がはがれ落ちることがあります。

 

 

手足口病のウィルスが爪の根本に感染することで起きることがあります。爪の根本に水泡が出来るとその後の爪を生成する過程がうまくいかず、爪がはがれ落ちてしまいます。

 

 

 

 

対処法

 

はがれ落ちた後には、新しい爪が生えてきますので、それまでは爪を清潔に保ち、待ちましょう。

 

 

そうはいっても、お子さんの爪がないとなると、ママは心配ですよね。

そんな時は、“皮膚科”を受診しましょう。

 

 

また、手足口病がきっかけで、二枚爪になったり、爪がひび割れたりするようになる場合があります。そんな時は、爪の根本をクリームやオイルで保湿するようにしてください。

 

 

 

 

 

 

ここで、疑問?? 外出、登校はどうしたら良いの??

 

手足口病の場合は、インフルエンザとは違い出席停止といったような明確な基準はありません。

ですので、お医者様や学校の考えにより様々です。

 

 

 

一般的には「症状が落ち着いたら(発熱がなく、水泡も消えたら)良し」という考えが多いようです。

 

 

 

学校保健安全法の中でも手足口病については、「全身状態が改善すれば登校可」となっています。

 

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

手足口病の感染経路はくしゃみや咳などの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」、水泡の浸出液や唾液、鼻水がついた物や手に触れることで感染する「接触感染」、便に接触した後、洗浄が不十分なために感染する「経口(糞口)感染」があります。

 

 

口(呼吸器)からのウィルス排出は1~2週間ですが、便からのウィルス排出は数週~数ヶ月間であるため、ウィルスが完全に排出されなくなるまで外出しないということは現実的ではありません。

 

 

症状が改善し、外出するようになっても、手洗いはこまめにすることが大切です(特に、排便後や排泄物の後始末後)

 

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

手足口病の原因となるウィルスの種類は複数ありますので、1度感染したからといって安心してはいけません。感染した時のウィルスに対する免疫は出来ますが、また違うウィルスに感染する場合があります。

 

 

手足口病にかかるのはほとんどが乳幼児ですが、大人も感染することがあります。

お子さんだけでなく、ママもパパも手洗いをこまめにすることが大切です。

 

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

外出先から自宅に戻ってきた際には、手洗いするということを習慣づけているご家庭は多いと思いますが、では、外出先ではどうでしょうか?

 

 

 

家族みんなで外食をするときはどうされていますか?

 

 

最近はたいていのお店ではおしぼりを出してはくれますが、出されたおしぼりで手をササッと拭いておしまいの場合が多いと思います。

 

 

もちろん、手を拭かないより拭く方が良いのですが、今の時期には、もう少し念入りに・・・。

 

 

 

お店に入ったら、まずはお手洗いに行って、石鹸を使って流水できちんと洗うことも心掛けてみてはいかがでしょうか(^^)

 

 

 

 

先月、ニュースでも取り上げられていましたが、手足口病が2年ぶりに流行の兆しを見せています。国立感染研究所によると、6月14日現在で昨年を大きく上回る推移で増加しているということです。

 

 

 

この時期にピークを迎える手足口病に対して、保育園や幼稚園などの乳幼児施設においては、手洗いの励行と排泄物の適切な処理、またタオルを共用しないなどの感染予防対策が重要とされています。

 

 

 

ご家庭でも注意してお過ごしくださいね!!

 

 

 

次回は、夏に多いお子さんの病気②として、ヘルパンギーナ、プール熱について考えていきたいと思います。

 

 

…今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすこやかキッズ” のご紹介です】

 

38

 

兵庫県の博紀くん

(2011年6月生まれ、身長105cm、体重16kg)

 

~ママからのメッセージ~

海が大好きな男の子です。この春からサッカーを始め、元気一杯、毎日楽しく幼稚園に通っています!!

 

 

 

 

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筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長