(第39回)夏に多いお子さんの病気②~ヘルパンギーナ、プール熱~

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“今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です

 

 

 

 

前回は、夏に多いお子さんの病気として、手足口病について考えみました。

手足口病の他にもお子さんが夏のかかりやすい感染症があります。

 

 

 

そこで、今回は、夏に多いお子さんの病気として“ヘルパンギーナ”、“プール熱”について考えていきます。

 

 

 

 

ヘルパンギーナとは

 

 

主にコクサッキーA群ウィルスに感染することで起きる急性ウィルス性感染症です。

一般的には、夏風邪の一種と考えられています。

4歳以下の乳幼児が多く感染しますが、まれに大人も感染します。

 

 

 

 

 

潜伏期間、症状は

 

 

潜伏期間は3~6日です。

 

症状は

1.突然の高熱(39℃以上、1~3日)

2.咽頭痛

3.咽頭に赤い発疹、水泡、潰瘍

 

 

 

ここでポイント!!

 

 

咽頭の発疹、水泡といえば、手足口病も同じような症状ですが、ヘルパンギーナの場合は、手や足といった体には水泡は出ません。また、発熱も手足口病が38℃前後の発熱に対し、ヘルパンギーナは39℃以上という高熱が突然出ます。

 

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

39℃以上の高熱が出ることから、「熱性けいれん」を起こす場合もあります。

 

 

 

「熱性けいれん」については、第16回コラム「ママの心配ごと⑦~赤ちゃんのひきつけ~」を参照ください。

(第16回)ママの心配事⑦~赤ちゃんのひきつけ~

 

 

 

 

尚、頭痛に加えて、吐き気、嘔吐の症状がみられる場合には、髄膜炎の疑いがありますので、すぐに病院へ連れて行ってあげてください。

 

 

 

 

 

 

治療(対処法)

 

 

“ヘルパンギーナ”に対するお薬はありません。

 

 

 

基本的に時期がくれば自然に治る病気です。

一般的には4~6日で治まります。

 

 

 

ただし、口内炎に対する強い痛みで、食事が摂れない状況が続くようであれば、痛みを和らげる鎮痛薬、粘膜保護剤の軟膏を使用する場合があります。

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

お子さんの場合は、口内炎の痛みから飲食が出来ず「脱水症状」を起こすことがあります。

水分補給には気を付けてあげてください。

 

 

 

かといって、酸味のあるオレンジジュースや砂糖のたっぷり入った甘い飲み物、熱いものは避けましょう。

冷たくもなく、熱くもない、人肌程度の湯冷ましやお茶が良いでしょう。

 

 

 

食べ物の場合は、口内炎の痛みでうまく噛めないため、噛まずに飲み込める“おかゆ”や“おじや”が良いでしょう(冷ましてあげてください)

 

 

 

 

 

ここで、疑問?? 外出、登校はどうしたら良いの??

 

 

ヘルパンギーナの場合は、手足口病と同様、出席停止といったような明確な基準はありませんので、お医者様や学校の考えにより様々です。

 

 

 

一般的には「熱が下がってから24時間経過し、全身の状態が安定していれば良し」という考えが多いようです。

 

 

 

学校保健安全法の中でもヘルパンギーナについては、「全身状態が改善すれば登校可」となっています。

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

ヘルパンギーナの感染経路はくしゃみや咳などの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」、水泡の浸出液や唾液、鼻水がついた物や手に触れることで感染する「接触感染」、便に接触した後、洗浄が不十分なために感染する「経口(糞口)感染」があります。

 

 

 

口(呼吸器)からのウィルス排出は1~2週間ですが、便からのウィルス排出は数週~数ヶ月間であるため、ウィルスが完全に排出されなくなるまで外出しないということは現実的ではありません。

 

 

症状が改善し、外出するようになっても、手洗いはこまめにすることが大切です(特に、排便後や排泄物の後始末後)

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

ヘルパンギーナの原因となるウィルスの種類は複数ありますので、1度感染したからといって安心してはいけません。感染した時のウィルスに対する免疫は出来ますが、また違うウィルスに感染する場合があります。

 

 

 

ヘルパンギーナにかかるのはほとんどが乳幼児ですが、まれに大人も感染することがあります。お子さんだけでなく、ママもパパも手洗いをこまめにすることが大切です。

 

 

 

 

 

 

プール熱とは

 

 

「咽頭結膜熱」という、アデノウィルスに感染することで起きる急性ウィルス性感染症です。

夏場にプールの水を介して感染することが多いことから、プール熱と呼ばれています。

幼児から学童のお子さんが多く感染します。

 

 

 

 

 

 

潜伏期間、症状は

 

 

潜伏期間は5~7日です。

 

 

症状は

1.発熱(39℃前後)

2.頭痛、食欲不振

3.咽頭痛、結膜炎(目の充血)

 

これらの症状が3~5日持続します。

 

 

 

 

治療(対処法)

 

 

“プール熱”に対するお薬はありません。

基本的に時期がくれば自然に治る病気です。

 

 

 

ただし、口内炎に対する強い痛みで、食事が摂れない状況が続くようであれば、痛みを和らげる鎮痛薬、粘膜保護剤の軟膏を使用したり、結膜炎の症状が強い場合には、抗生剤や点眼薬を使用する場合があります。

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

プール熱の高熱は比較的長く(5日前後)続くことがあります。

自然に治るのを待つしかないのですが、頭痛、吐き気、せきが激しいときはお医者様に相談しましょう。

 

 

 

 

ここで、疑問?? 外出、登校はどうしたら良いの??

 

 

プール熱は学校保健安全法の中で、第二種伝染病に指定され、出席停止の基準があります。

「主要症状が消失した後2日を経過するまで」は出席停止となっています。

 

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

プール熱の原因であるアデノウィルスは感染力が非常に強く、目やにや鼻水などからも感染します。

 

 

 

プール熱の感染経路はくしゃみや咳などの際に出る飛沫によって感染する「飛沫感染」、結膜炎による目やになどがついた物や手に触れることで感染する「接触感染」、便に接触した後、洗浄が不十分なために感染する「経口(糞口)感染」があります。

 

 

 

また、消毒が十分に行われていないプールでは、目に水が入ったり、水を飲んでしまうことで感染することもあります。

 

 

 

ここで、注意!!

 

 

スイミングスクールやスポーツジムのプールは冬場も温水プールとして利用されています。季節を問わず、感染には注意しましょう。

 

 

また、プール熱に1度感染したからといって安心してはいけません。感染した時のウィルスに対する免疫は出来ますが、また違うウィルスに感染する場合があります。

 

 

 

 

 

 

この時期にピークを迎えるヘルパンギーナ、プール熱に対して、手洗い、うがい、排泄物の適切な処理、またタオルを共用しないなどの感染予防対策に注意しましょう。

 

 

楽しい夏を過ごすためにも、ご家庭でも注意してお過ごしくださいね(^^)

 

 

 

 

 

これから夏本番ですが、すでに蒸し暑い日々が続いています。こうなってくると、「熱中症」という言葉をニュースや新聞、WEB等で目にすることが増えてきました。「熱中症」は重症になると命に係わります。

 

 

次回は、夏は特に注意しないといけない“お子さんの熱中症”、について考えていきたいと思います。

 

 

…今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】

 

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兵庫県の蒼生くん

(2015年4月生まれ、身長89cm、体重12.5kg)

 

~ママからのメッセージ~

笑顔いっぱい、元気いっぱいのあおにパパもかあかんも沢山のパワーをもらっているよ^^

お調子者でお喋りさんなところも大好き♡これからもニコニコ笑顔でどんどん大きくなぁれ♪

 

 

 

 

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筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長

 

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