(第53回)秋から注意!!インフルエンザ④~インフルエンザの予防法~

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“今日のすくすく赤ちゃん” の紹介は、コラムの最後に登場です

 

 

 

先週から雨が続き、すっかり寒くなりましたね。

これだけ気温差あると、普段から体調管理には気を付けていても体調を崩してしまう方も多いと思います。電車の中や街中でもマスクをしている人の姿を目にするようになりました。

 

 

そこで、今回は、前回に引き続き、“インフルエンザ”をテーマに、「インフルエンザの予防法」について考えていきます。

 

 

 

 

インフルエンザの予防法

 

 

予防法① 手洗い、うがい

 

 

外出後の手洗いでは手に付着したインフルエンザウイルスを洗い流すことで食事の際などに手を介してインフルエンザウイルスが体内への侵入を予防します。うがいでは咽頭部からのインフルエンザウイルスの侵入を予防します。

 

 

 

 

予防法② 加湿

 

 

インフルエンザウイルスは高温多湿に弱いため、気温が低く、湿度も低い冬に流行しやすくなります。

 

 

 

それならば、エアコンなどで室内を高温にすれば・・・となりますが、外気温と室温との差が大き過ぎることは身体にとって良くありません。

また、エアコンの使用で室内が乾燥し過ぎる(湿度が低くなり過ぎる)場合もあります。

 

 

 

インフルエンザの予防には湿度を調整することが理想的です。

 

 

一般的に湿度が50%を超えるとインフルエンザウイルスの生存率は低下するといわれています。室内では加湿器などを使用して、湿度が50%前後になるように心掛けましょう。

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

エアコンは室内を暖めてくれますが、長時間の使用では室内の乾燥を招く場合もあります。

エアコンを使用したまま就寝した時、朝起きると喉が乾燥していることはありませんか?

 

 

 

タイマーを利用し、就寝後はエアコンを切る、起床前にエアコンが入るようにするなどして、湿度を上手に調整しましょう。

加湿器の代わりに濡れたバスタオルを室内に干すだけでも乾燥を防ぐことは可能です。

 

 

 

また、夜中にお手洗いで目が覚めた時など、お布団に戻る前に、お水、お茶などを少しだけ飲んで喉を潤すことでも乾燥を防ぐことは出来ます。

 

 

 

尚、加湿器を使用する際は、加湿器内のカビの発生を防ぐために、手入れはマメにしましょう。

 

 

 

 

 

予防法③ 換気

 

 

冬場は室内の温度を保つため、なかなか窓を開けて換気をすることが少なくなります。しかし、1日中閉め切った環境では室内に侵入したインフルエンザウイルスを増殖させてしまう可能性があります。室温に注意しながら、定期的に換気をするようにしましょう。

 

 

 

 

予防法④ マスク

 

 

インフルエンザを予防するためには、人で混雑している場所には行かないようにすることも予防法の1つですが、日常生活の中ではそんなことは言っていられません。

 

 

 

そこで、外出する際にはなるべくマスクをしましょう。

外出時にマスクをすることは外気からのインフルエンザウイルスの侵入を予防します。また、鼻や咽頭部の乾燥を防ぐことでインフルエンザウイルスの侵入、増殖を予防します。

 

 

 

 

予防法⑤ インフルエンザワクチンの接種

 

 

第51回のコラムでお話したインフルエンザワクチンの接種です。

 

 

 

インフルエンザの予防にはワクチンの接種が有効です。

しかし、誰も彼もがワクチンを接種できるわけではありません。

 

 

 

 

インフルエンザワクチンの製造には膨大な数の鶏卵(受精卵)を使用します。それも一般的な食用の鶏卵ではなく、ワクチン製造用のために特別な施設で飼育された生後半年以上1年以内の鶏が産んだ卵を使用します。

 

 

 

その孵化鶏卵に厚生労働省がその年度に決定したワクチン株を接種し、培養などの工程を経て、ワクチンは完成します。

 

 

 

そのため、ワクチンの製造量には限界があり、また、ワクチンの在庫がなくなったからといって、すぐに補充(製造)出来るわけではありません。

 

 

 

インフルエンザワクチンについては、安定供給、適正使用について、各都道府県、医療機関に向けて厚生労働省から通知が出されています。

 

 

 

ワクチンを接種しなくてはならない人(高齢者等)が適切に接種できるように、偏った在庫の回避、正しい使用法(※)を推進しています。※通常、13歳以上は1回のワクチン接種ですが、医師の判断により2回接種する場合があります。その判断を適正に行い、不必要なワクチン接種を回避することで、供給を安定させます。

 

 

 

また、ワクチンには適切な接種時期があります。

インフルエンザが流行し出した頃にワクチン接種をしても間に合わない場合があります。

 

 

 

インフルエンザワクチンの接種を考えている方は時期も考慮して下さい。

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

平成29年7月12日付の厚生労働省の通知では、平成29年度のインフルエンザHAワクチン製造株について、以下に決定したとされています。

 

 

A型株

A/シンガポール/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09

A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)

 

 

B型株

B/プーケット/3073/2013(山形系統)

B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

 

 

 

ワクチン株と流行ウイルスとの間で抗原性(性質)に大きな差があるとワクチンの効果は認められない場合があります。「インフルエンザワクチンは効かない」と思われている方の中には、これが原因となっている場合があります。

 

 

 

近年は日本各地にある地方衛生研究所などでのウイルス研究やWHOからの情報により、ワクチン株と流行ウイルスとの抗原性に大きな差がなくなってきています。

 

 

 

 

 

インフルエンザの感染拡大予防

 

 

インフルエンザに感染してしまったら、家族や他の人々に感染を拡大しないように注意しましょう。

 

 

インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く)は学校保健安全法施行規則の中で“第2種感染症”に分類されています。

 

 

出席停止の期間の基準は感染症ごとに個別に定められており、インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く)については、発症した後(発熱の翌日を1日目として)5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで出席停止となっています。

 

 

幼児にあっては、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後3日を経過するまでとなっています。

 

 

インフルエンザ治療薬(抗インフルエンザウイルス薬)によって早期に解熱した場合も感染力は残るため、発症5日を経過するまでは欠席が望ましいともされています。

 

 

 

インフルエンザに感染したら、医療機関で診察を受け、水分・栄養補給を行い安静に過ごしましょう。

 

 

やむを得ず外出する際には咳や飛沫を介して周囲に感染を拡大しないようにマスクをしましょう。

 

 

 

ここで、注意!!

 

兄弟、姉妹のいるお子さんの場合は、互いに感染しやすくなります。もし、お子さんのうち一人が感染したら、就寝する部屋は別にする、感染したお子さんにはマスクをさせるなどして、家庭内での感染拡大を予防するようにしましょう。

 

 

また、お子さんは発熱がなくなり、身体症状が良くなると、遊びたい、外に行きたい、お友達に会いたいとなりますが、感染の可能性がなくなるまでは自宅にて安静に過ごすようにしましょう。

 

 

 

ここで、ポイント!!

 

 

厚生労働省によるインフルエンザの流行期入りの目安は全国の定点医療機関から報告されるインフルエンザ新規患者数が1医療機関当たり「1人」になった時点です。

 

 

平成29年10月13日付の厚生労働省の発表では、10月2日から10月8日までの1週間にインフルエンザ新規患者数が1医療機関当たり「0.23人」なったとされています。

 

 

 

 

 

じわじわとインフルエンザ感染者数が増えています。予防をするなら今からです。だからと言って、あまり神経質にならないようにしてくださいね(^^)

 

 

 

まずは、外出から戻った後の手洗い、うがいを心掛け、エアコンを使用する際には室内の湿度管理に注意しましょう。

 

 

 

これまで、育児コラム4回(第50回~53回)に渡ってインフルエンザについて考えてきました。そこで、次回は、インフルエンザについて~総まとめ~をしたいと思います。

 

 

 

…今回も、最後までお付き合い頂き誠に有難うございました!

 

 

 

“今日のすくすく赤ちゃん” のご紹介です】

 

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兵庫県の拓己くん

(2015年8月生まれ、身長88cm、体重12kg)

 

~ママからのメッセージ~

やんちゃで甘えん坊の2歳。走ったりジャンプしたり、体を動かすのが大好き!これからも元気にすくすく大きくな~れ☆

 

 

 

 

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筆者プロフィール:樋屋製薬株式会社 薬剤師/大阪家庭薬協会 品質部会副部会長

 

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